「安倍のつくる未来はいらない!人々」

(昨年春から様々な個人・団体が集まり、改憲や戦争政策に反対する新宿デモや官邸前抗議を続けています。)

【首相官邸への申し入れ文】麻生発言に抗議・8.5首相官邸前行動

「ナチスを見習いたい』麻生副総理に一発レッドカードを(そして改憲策動にもレッドカードを)!8.5首相官邸前行動」で首相官邸に出す申し入れ文です。今回のあまりに大きな問題点をまとめています。みなさまもぜひ、申し入れ文を持参下さい!

 

内閣総理大臣 安倍晋三 殿
                                2013年8月5日

     要請文:私たちは麻生太郎副首相兼財務相兼金融担当大臣の罷免を求めます

                         安倍のつくる未来はいらない!人々
                         連絡先
                         ブログ:http://no-abenomirai.hatenablog.com
                         メール:no.abenomirai@gmail.com

 私たちは、麻生太郎副首相が7月29日に行われた講演での憲法改正に関して「ナチスの手口を見習ったらどうかね」という発言に抗議し、安倍首相は麻生副首相を罷免することを求めるものです。また、安倍首相は麻生副首相の任命責任をとって内閣総辞職することを求めます。

 麻生副首相の発言は1日に「撤回した」ことをもって、安倍首相も問題にしないという姿勢をとっていますが、そもそも「誤解されたことは遺憾だ」などと、あたかも批判は「誤解」であり誤解したほうが悪いというような態度による「撤回」での幕引きで許されるものではありません。

 麻生大臣の発言は、櫻井よしこ石原慎太郎、西村 眞悟ら侵略戦争を賛美し、歴史の事実を歪曲し、日本の軍事大国化や核武装の実現を公言してはばからない人々がつくる極右政治グループの集会でなされ、極右の活動家たちに「中国・韓国を刺激しないように、ナチスのように巧妙にやれ」と言わばアドバイスしているという性格のものです。そして、「全権委任法」ワイマール憲法を形骸化したナチスを引き合いに出すこと自体、自民党が選挙における勝利で「全権委任」されたかのような驕りと、依然として「改憲反対」「原発再稼動反対」の世論の大きさとの「ねじれ」が続いているなかで「日本国内においては改憲反対派を暴力をもってしても黙らせたい」という願望を吐露したものだと考えるほかありません。

 また、麻生副首相の「ナチス発言」の講演では「自民党は冷静な議論で改憲草案をまとめた」との趣旨の発言がなされています。現憲法の平和理念を全否定し、基本的人権の項目を全削除した自民党の改憲草案が「冷静な議論」で決められたこと自体が驚くべきことであり、まさにナチスドイツのような「全体主義国家」をめざす内容にほかなりません。


 そして、「集団的自衛権」の容認のための「国家安全保障基本法の制定の動きなどは、現憲法の平和理念を改憲せずともなし崩しにする、まさに「ナチスの手口」そのものだと言わざるを得ません。

 私たちは、「麻生ナチス発言」に抗議するとともに、そのような「戦争ができる国」作りのための一切の改憲策動に反対して、以下のように求めます。

一、 麻生副首相の「ナチス発言」は民主主義的見地からも国際的な常識からも許されるものではなく、安倍首相は速やかに麻生副首相を罷免すること。

二、 安倍首相は、麻生副首相のような人物を重要閣僚に任命した責任を認めて国内外とりわけユダヤの人々に謝罪して、内閣総辞職すること。


三、 憲法96条「改正」をはじめ、一切の憲法改悪の策動を撤回すること。

四、 現憲法の平和理念を遵守し、「集団的自衛権」の容認のための「国家安全保障基本法」の制定などの「なし崩し改憲」をやめること。

五、 現憲法の平和理念の実現:日本の非軍事化を政府として責任をもって実行すること。さしあたって、沖縄普天間基地へのオスプレイ配備の中止、横須賀米軍基地からの原子力空母ジョージ・ワシントンの撤去によって基地周辺住民に与える不安と危険の除去の努力をただちに開始すること。

 以上、私たちは、安倍首相に求めます。