「安倍のつくる未来はいらない!人々」

(昨年春から様々な個人・団体が集まり、改憲や戦争政策に反対する新宿デモや官邸前抗議を続けています。)

【報告】武器輸出緩和反対・3/25官邸前アクション

3月25日、私たち「安倍のつくる未来はいらない!人々」は、4月早々には安倍政権閣議決定で強行されようとしている武器輸出要件の緩和に反対する緊急行動を永田町首相官邸前で行いました

秘密保護法に反対する市民の会・阪上武さんのからアピール。
「議員回りをしているが、武器輸出問題は国会内で随分軽く扱われている印象だ。公明党に至っては『ウチは何も知らない。聞かされてもいない』などと言う。新しい輸出要件では『紛争当事国には売らない』としているが、常に中東の戦争の火種であるイスラエルに売りたがっている。街頭で賛否を問うシール投票をやれば、集団的自衛権は賛成する人もいたりするが、武器の輸出には賛成する人はいない」として、「公明党は今からでも安倍政権のブレーキ役になれ」と訴えた。

埼玉で活動する白田真希さんは、「集団的自衛権の問題で地元でシール投票を行っている。先日は賛成百・反対百五十だった。反対が上回っているとは言え、危機的な数字だ。しかし、高校生が『友達が自衛隊に入った。死なせたくないから反対』とシールを貼ったりする。地道な活動だが、知らしめることから始めるしかない。秘密保護法反対は盛り上がったが、取り組みは遅かった。集団的自衛権に関しては早めに行動を起こそう」とアピール。

国富建治さん(反安保実行委員会)から。
「前回の国会を安倍政権は『成長戦略実現国会』などと銘打っていたが、実際は秘密保護法が成立しただけだ。今回は『景気好循環実現国会』などとしているが、4月1日に消費税がアップして好景気どころじゃなくなるだろう。そして、進んでいるのは集団的自衛権を容認するための議論ばかりだ」

安倍政権が昨年末に閣議決定した国家安全保障戦略、新防衛計画大綱、中期防衛力整備計画は、今後5年の『日本の防衛政策』の基本となるものだが、これ自体が憲法改悪の先取り的な性格のものだ。かつて民主党菅政権が武器輸出解禁をやりかけたが、いろんな党が反対して頓挫した。いまは国会の力関係は厳しいが、だからこそこの場所で大きな声を上げ続けなければならない」

緑の党の杉原浩司さんからは「武器輸出に関して与党内のプロジェクトチームによる『実務者手続き』を経て閣議決定されるという流れのようだが、そんな手続き自体がおかしい。かつて国会決議で武器輸出の反対を決めたのに、なぜ今回はそうしないのか。武器輸出や集団的自衛権の容認で海外で武力行使などをしていけば、日本は当然国際的に反発される対象になるだろう。NGOがテロなどで狙われるということも増えていくだろう。そうさせない闘いを今は少人数でも作っていこう。行動は歴史に残る」とアピールしました。

東電前アクション!の栗原学さんから。
原発輸出に反対しているが、武器輸出の問題とイコールでつながっている。日本は80年代には徐々に武器輸出を進めてきた。87年には東芝の『ココム違反事件』があった。かつては『共産圏』への武器輸出が禁止されていたが、武器メーカーはお構いなしだった。死の商人に国境はない。最大の武器輸出は、核武装の輸出である原発の輸出だ。いまはベトナムへの原発を国際的にも容認しているが、イランの原発核武装だからダメと言う。大国は常に勝手な理屈で、武器を売買して戦争を輸出している」

死の商人に国境がないなら、私たちの闘いにも国境があってはならない。私たちの運動は『JAPANESE ONLY』ではない。原発が日本国内でダメなら世界のどこでもダメだ。再稼働にも原発輸出にも反対する大きな行動を作ろう。具体的には今国会で上程されている原子力協定の批准に反対することだ」と訴えました。

最後にシュプレヒコール首相官邸に向けてあげて、武器輸出に反対する再度の行動に取り組むことを確認して解散。全体で30人の参加でした。

(ここまで)