【京都から】米軍Ⅹバンドレーダー基地建設の撤回を求める抗議文【4/23日米首脳会談へ申し入れ】
4月23日の日米首脳会談抗議行動のために、「米軍Ⅹバンドレーダー基地反対・京都連絡会」から抗議文を頂きました。お疲れさまです!主催者の抗議文と合わせて、日米首脳に渡すよう当日内閣府に申し入れをします。
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オバマ米大統領さま
米軍Ⅹバンドレーダー基地建設の撤回を求める抗議文
私たちは、京都府京丹後市宇川における米軍Ⅹバンドレーダー基地建設に反対し、基地建設計画の撤回を要求する。昨年2月22日、日米両国政府はこの新たな米軍基地建設計画を公表した。Ⅹバンドレーダー基地は、アメリカのミサイル防衛システムの重要な一部となるもので、約160人の米軍人・軍属が常駐する。
この新たな米軍基地の建設は、東アジアの緊張をさらに高め、日米軍事一体化と日本の戦争準備の重要な一部となるものである。さらに、現在近畿地方には米軍が常駐する米軍基地は存在していない。Ⅹバンドレーダー基地の建設は、近畿で最初の米軍基地建設となるもので、近畿地方北部を戦争準備の最前線とするものである。私たちは、このような米軍基地建設を絶対に認めない。
在日米軍と防衛省は、地元の住民の「安全・安心の確保」をなおざりにしてきた。米軍に義務付けられている「日本環境管理基準」にもとづく環境影響評価すら実施されてはいない。そして、4月13日から17日にかけて京丹後で連続して開催された住民説明会において、ついに在日米軍と防衛省は5月基地建設着工を宣言した。しかし、京丹後の住民は、基地や軍隊に脅かされることを拒否してきた。豊かな自然と共生する平和な生活を子どもたち、孫たちに引きついでいくために、この米軍基地建設に反対してきた。
基地建設の地元の宇川では、すでに「米軍基地計画」撤回要求署名が住民の過半数をこえた。4月20日には、沖縄・岩国・神奈川の反基地運動の代表、近畿・全国各地から400人が宇川に結集し、多くの住民が歓迎するなか基地建設の地元で初めてのデモを行なった。この闘いには、31通の国際連帯メッセージ、多くの国内連帯メッセージが寄せられた。
私たち民衆、そして地元の住民こそが主権者である。「外交・防衛は国の専権事項」などという主張は絶対に認められない。日米両国政府には、基地をおしつける権利などないのだ。これほど地元の住民が反対している基地を建設することはできない。そんなことは断じて許されない。アメリカ政府に対して、5月着工を中止し、この新たな米軍基地建設計画を撤回するように要求する。
京都にも沖縄にもどこにも米軍基地はいらない。私たちは、沖縄・岩国・神奈川など全国の反基地運動と連帯し、沖縄・日本から米軍基地を撤去させ、基地のない平和な沖縄・日本をつくりだすために闘う。それはまた、東アジアから米軍を総撤収させていく国際的な闘いの一部なのだ。
私たちは、オバマ大統領に対してあらためて要求する。米軍Ⅹバンドレーダー基地建設を撤回せよ!普天間基地を即時閉鎖し、辺野古新基地建設を中止せよ!沖縄・日本からすべての米軍と米軍基地を撤去せよ!
2014年4月23日
米軍Ⅹバンドレーダー基地反対・京都連絡会